理事長所信

この出会いは私の人生のターニングポイントとなりました。

 

30歳で故郷に戻ってきた当時の私は、自分さえ良ければいいという利己的な考えが強く、驕り高ぶり素直さや謙虚さに欠け、仕事の能力が高いことが大人としての価値だと大きな勘違いをしていたそんな人間でした。次第に、自分には何かが足りないということに気づき憤りを感じていた時、友人から例会に誘われ砂川青年会議所と出会いました。

 

砂川青年会議所の活動に参加することで、自分の足りないモノが埋まるのではないかという期待感が生まれ、最後は自己研鑽がしたいという思いと、地域に貢献する運動の姿勢が自社で大切にしていることと重なり、入会を決めました。入会時は誰にも負けたくない というプライドをモチベーションにしながら、自分自身のために JC運動に没頭しました。

 

これまでの5年間は本当に濃密な時間であり、多くの活動や出会いを通じ、時に葛藤し挫折や苛立ちを感じながらも様々な経験をさせて頂き、先輩や仲間との色濃い時間の中で自分の至らないところに気付くことができました。そして、自分自身に向いていた意識の 矢印が徐々に、誰かのために何かのためにという外に向けられるようになり、生きていく中で大切な考え方を青年会議所で教えて頂きました。

 

人は人でしか磨かれないと言うように、今の私は JCで出会った先輩や仲間に磨いて頂いたお陰で存在しています。

 

入会した当初、 JCの3信条である奉仕・修練・友情の中で、その時は一番理解できなかった友情が、今は一番尊く思うようにな り、JCに費やしてき た膨大な時間にも本当に大きな価値を感じます。

 

たくさんの経験やかけがえのない出会いをくれたJCに感謝し、ここで頂いた恩はJC運動を通じて組織と故郷に全力で返すことを約束します。

 

第62代理事長 櫻井 康貴

はじめに

新型コロナウイルスが世界中で蔓延し2年が経ちました。
2年前に今の状況を誰が想像できたでしょうか。
命を取るのか、経済を取るのか、どちらも正論で答えのない議論が幾度となく繰り返され、時に正義感や誠実ささえもが打ち消されながら、インターネット上では誹謗中傷が繰り返されています。
人々は、コロナ禍でのストレスを抱えた生活が続くことで、やり場のない怒りが他責化され、日本人が古くから大切にしてきた義理人情や思いやりの文化が希薄化し、日常生活や社会全体でも閉塞感が漂う後ろ向きの空気を感じます。

 

長く出口の見えないトンネルに入っているこの状況は、終戦後の1949年にJCを立ち上げた時の、過酷で未来が見えない状況と類似し、その時に偉大な先輩が唱えた「新日本の再建は我々青年の仕事である」というその心境は当時と環境は異なりますが重なる部分が多くあります。
今こそ当時の志に立ち返り、こんな時代だからこそ他責ではなく自らの意志で行動し、青年会議所を立ち上げた偉大な先人の言葉を心に刻み行動に移していかなければなりません。
青年としての英知と勇気と情熱をもって、このまん延した閉塞感を打ち破り、砂川青年会議所がこの地域で一番躍動する団体となり、地域全体に活力を注ぎます。

 

そのためには、砂川青年会議所中長期ビジョンを運動に反映し、私たち全員がこのまちの未来への思いを持ち、その思いをカタチにしていかなくてはなりません。そして、一人ひとりがチームとして仲間への思いやりを持ち、仲間を支えながら全員で活力溢れる運動を、前向きにやりがいをもって展開していくことで、砂川青年会議所の更なる飛躍につなげ、地域への力に変えていきます。

 

さらに、地域から信頼される団体としてSDGsの推進を継続して行い、メンバーの社会貢献意欲を高めながらも、持続可能でより良い地域を目指していくことが私たちの役割です。
青年世代のリーダーとしての自覚を持ち、地域全体で活力が溢れた希望の持てる未来を創出していくために、今まで以上に砂川青年会議所を躍動させます。

デジタル社会のまちづくり

 砂川市では平成28年より「第1期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地方創生の取り組みを推進してきました。そして令和3年より第2期目にあたる5年間の計画を新たに打ち立て、砂川市が持続可能な地域となるために新たに様々な部門でICTの積極的な導入を計画しています。そんな中、世界はコロナ禍によりデジタル社会へ急速な変容を遂げ、都会だけではなく地方でもワークスタイルやライフスタイルが変化し、今までの常識や価値観が覆されてきています。そして、国ではデジタル庁が新たに設置され今後DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、更なる技術革新から私たちのライフスタイルはこれまで以上に変化していくことが予想され、その変化に順応していく必要があります。
 地方創生を推進しなければならない中でこの機会をチャンスと捉え、まずは、地方に即したデジタル技術を探求し、新しい時代の流れをこのまちの力に変えていく可能性を示していきます。そして、デジタル社会の活性化による地方創生の効果を私たちから市民に発信することで、地域産業の強化、新たな雇用の創出、都会からの移住定住、若年層のUターンIターン等、地方が活性化となる起爆剤にしていきます。
 デジタルで地方創生の推進を行い、地域に未来のカタチを創出し、このまちに住む人の暮らしが今まで以上に豊かになる可能性を発信します。

愛郷心溢れる子供たち

 コロナウイルスの影響により人々の行動が制限され、子供たちが今まで当たり前にしてきたことができなくなっている現状があり、故郷での原体験や人とのふれあいの機会が少なくなることで、子供たちの貴重な成長期の時間が不毛に過ぎ去ってしまっています。子供たちのために、コロナ禍の中でもできる様々なふれあいや経験、そしてこの地域での原体験の機会を創出し、子供たちの愛郷心を育む必要があります。
 砂川青年会議所が変わらずに受け継がれてきた想いは、生まれ育ったまちを愛する強い想いであり、その想いは私たちの運動の原動力です。その原点は、子供の頃の故郷での経験や体験、友人を初めとした多くの出会った人とのふれあいの中から愛郷心が生まれています。このまちを愛する想いを私たちが次世代へと継承し、子供たちをこの地域で光輝かせることがまちの将来に希望を与えます。
 私たちが子供たちに、このまちの魅力を伝え地域の様々な人たちとふれあう場を作ることで、子供たちのこのまちを想う気持ちを最大化し、愛郷心溢れる子供たちを増やします。

思いやり溢れる人

 コロナウイルスの影響が続き世の中に閉塞感がまん延し、人々の意識がネガティブに働いている現状があります。エビデンスのある答えが見えてこない中で、前向きに進もうとしてもメディアやSNS上では誹謗中傷も多く、人々の心無い言動がより現状のネガティブなイメージに拍車をかけています。
 できない理由は簡単で、どうしたらできるのかを考えるのがリーダーの在り方であり、まずは私たちが地域のリーダーとして、常に自らの意志で地域がより活性化するために最善の判断をしながら前に進んでいかなくてはなりません。そしてその判断力を養うためには、前向きな姿勢を持ち、損得ではなく善悪で物事を見極め、人の心情を察し相手の立場になって物事を考えることのできる、思いやりを持てる人財になる必要があります。
 自分だけがいいという利己の心ではなく、相手のことを考えられる利他の心をもつことで物事を判断する時に正しい判断ができ、それが協力や共感の輪を生みます。時に自分を犠牲にしてでも相手の気持ちを汲み取り、その人のために、そのことのために行動ができる思いやりのある人財を増やします。

持続可能な組織への強化

 砂川市の人口は約16,000人で、砂川青年会議所の会員数は全国的にも高い会員比率を誇っております。しかし、2年後には正会員の45%以上が卒業し会員数が大きく減少する現状があり、持続可能な組織として砂川青年会議所をこれからも発展させ、今まで以上に会員拡大運動を力強く展開していく必要があります。

 まずは戦略的に会員を拡大していく計画を組み立て、砂川青年会議所メンバー全員の会員拡大への意識を醸成しメンバー全員が携わる会員拡大を行います。そして、対象となる方に私たちの運動や活動を実際に体験してもらうことで双方の信頼を築きます。同じ志をもつ人財が多く存在することは、砂川青年会議所の可能性が広がり、一人でも多くの仲間が明るい豊かな社会を目指し地域のために活躍することで、このまちがより良いまちになることにつながります。
 会員数を増やし組織力を強化し、より良いまちづくり運動を推進することで、砂川青年会議所の運動が今まで以上に力強い運動となるよう一丸となり会員拡大運動を行い、砂川青年会議所の更なる繁栄につなげます。

信頼される組織として地域への発信

 砂川青年会議所は62年の歴史をもつ団体であり、過去に行われた事業では市民に様々なインパクトを与え、今も協議会として続いているモノも数多くあります。しかし、砂川青年会議所としての認知度は未だ低く、今後もよ
り地域からの信頼を得た中でインパクトの大きな事業を行っていくことで、自分たちの存在をより強く発信していく必要があります。
 まずは継続的に広報の効果がわかるように具体的なKPIを設定し、広報の効果が見える発信をして、検証を重ねながら広報活動を行う必要があります。そして、近年砂川はオアシスパークや、スイートロード、砂川を拠点とした有数の大手企業もあり市外からも大きな注目を集め話題に満ちているため、市外からの流入人口を底上げするためにも砂川青年会議所のみならず砂川全体の魅力を私たちが発信することで、砂川をより活気のあるまちにしていきます。
 情報発信の強化を行い、今まで以上に砂川青年会議所が地域から必要とされ、信頼を得られる広報を行います。

段取り八分の運営

 砂川青年会議所に近年入会しているメンバーは、居住地や働く拠点が市外の方や、勤務体系もそれぞれ異なりメンバー一人ひとりの特性も大きく変容を迎えています。総務委員会は一般社団法人として組織的な運営が必
要であり、組織の運営を担う役割であるため、様々な変化に対応しながら常に最善の運営をしていく必要があります。
 諸会議の設営や運営、スケジュールの調整や連絡、財務の把握や人事情報等、砂川青年会議所の管理を行う重要な役割を担っていることから、体外の方からも対内メンバーからも砂川青年会議所が信頼のある組織になる
ためにも、ガバナンスを高めコンプライアンスを遵守し、時代と共に進化をしているICT技術をより高い水準で活用することで、生産性が高く透明な団体にしていかなければなりません。
 誰一人取り残さない運営を行い、段取り八分の心構えでメンバーの誰よりも先を読みながら準備を進め、気遣いを忘れずに運営としてミスや遅延のない堅実な運営を行います。

仲間と躍動する組織

 砂川青年会議所の会員数はここ数年で大幅な増加傾向にありますが、例会事業への参加率やJCーが一丸となり目的に向けて運動を推進していく必要があります。
 まずは、砂川青年会議所のメンバー一人ひとりが楽しくやりがいをもち活動するために、明るく、楽しく、元気がいい、そんな前向きな組織風土を定着させ、青年会議所3信条の一つである友情をメンバー間で育みます。そして、メンバーの青年会議所運動への参画意識を向上させ、より一層組織への貢献意欲を高めます。さらに、メンバーの組織エンゲージメントが高まることで帰属心を向上させ、地域に活力を生み出せる組織としてメンバー全員で砂川青年会議所を躍動させます。
 仲間を大切に楽しく運動に励み、砂川青年会議所が地域で一番元気のいい活力あふれる団体として未来永劫存在し続けられるようメンバーの帰属意識を高めます。

結びに

どれだけ他人の心情を汲み取り、どれだけ他人のために動けるか、思いやりの循環が人をつなぐ。

 

「行為の意味」

 

あなたの心はどんな形ですかと 人に聞かれても答えようがない 自分にも 他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか

 

確かに心はだれにも見えないけれど 心づかいは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

 

同じように胸の中の思いは見えないけれど 思いやりは見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為なのだから

 

あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為になるとき 「心」も「思い」も,初めて美しく
生きる
それは 人が人として生きることだ

 

宮澤章二

 

今だからこそ試されている。
「心」と「思い」をカタチにできる。
そんな人にならなくてはならない。